「都心部での慢性的な渋滞」って、多くの方が慣れっこになっていますよね。
この渋滞は、クルマ社会の爆発的な進行に伴って、道路の拡張や新設が追いついていかないことが主な原因といわれています。
そこで生まれたのがロードプライシング。都心部の一定範囲内へ乗り入れる自動車に対して課金するしくみです。つまり、道路の供給が追いつかないから、課金をして都心部への交通需要を抑制しようというわけです。
このロードプライシングで有名なのは、シンガポールやロンドン。シンガポールで自動車を運転した経験がないのでよくわかりませんが、ロンドンでは、市内中心部をCongestion Charge Zoneに指定して、この課金エリア内に車で乗り入れる際には、前もってCongestion Chargeといわれるお金を支払わなければならないとする制度です。ただし、週末と夜間に関しては、課金されることはありません。
この制度に関しては、数年前に出張で訪れた際にちょっとしたハプニングがありました。そのときのイギリス到着日が金曜日の午後だったため、気分はすっかり週末。というわけで、レンタカーで中心部へ乗り入れる前に支払いをするのを失念してしまい、夜になってから、あわてふためいてインターネットで支払い手続きをした覚えがあります。もし、その日のうちに支払手続きをとらないと、100ポンド近い罰金をとられるのです。
ロンドンがこのしくみを導入したのは2003年。導入にあたって賛否両論あったそうですが、導入から5年経った現在では、渋滞緩和の効果はそれなりにあったという評価が定着しているようです。
国内で初めてのロードプライシング実験
私の住む仙台市内は、ロンドンほどではないにせよ、平日の日中はかなり道路が渋滞します。ですから、よほどのことがない限り、平日に仙台中心部へ出かける際は、バスや地下鉄といった公共交通機関を利用するようにしています。
ということもあって、渋滞緩和や自動車から排出される温室効果ガスや大気汚染をもたらすガスの発生を抑制するという意味での「ロードプライシング」については、個人的に抵抗はありませんでした。
ただ、日本国内でロードプライシングを実現するのは難しいだろうという印象はずっともっていました。数年前に、石原東京都知事がロードプライシング構想を発表した際の反対が大きかったことをよく覚えていたからです。
ところが、今朝の日経1面にはこんな記事が。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080708NTE2INK1207072008.html
名古屋市で、市内の乗用車の乗り入れに対して課金する実験を行うとのこと。
石油価格が十分に安かった数年前は、「利便性を犠牲にしてまで」という声が大半だったと思いますが、さすがに1リットル200円時代すらささやかれる昨今、「都心部への流入車両に課金される」ことへの抵抗感はかなり薄くなっているのかなという感想をもちました。
そうですね。いまだったら理解は得られやすいのでしょう。
いずれにしても、実験結果には注目していきたいと思います。
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